非公式ランクの採点方法について(2024年9月度〜)

非公式ランク

当ブログを見つけていただきありがとうございます!

個人的な意見になりますが、私は現在のオートレースのランク制度に不満を持っており、どうにかできないものかとずっと思っていたのですが、いっそのこと私自身で作成してみようではないかという気になり、勝手に独自のランク制度を作成しました。

当ブログで私が作成した独自のランク制度について、採点の中身を説明します。



まえがき

この独自のランク制度は下記3点ができていることを目標にして作成しました。

①シンプルに速くて実力のある選手がランク上位になること

②適切なハンデ位置が設定できること

③オートレースを知らない人に、選手の強さ比較が正しく伝えられるものであること

以上のことを行うにあたって、採点対象は予選をタイム点のみ、準決勝戦と優勝戦を着順点のみにして、集計期間内で1走あたりの得点を算出することにしました。

例えば、軽ハンデの選手が1着を取っても、その選手がレースの中では1番速い選手か?というと私はそうではないこともあると思っています。

予選において、独自ランクではレースの中で1番速い上がりタイムを出した選手に高い得点を付与することにして、着順を対象には含みませんでした。

準決勝戦や優勝戦については、活躍によるインパクトやランクの変動を多少はさせることを考慮する必要があり、着順によって得点を付与することにしました。

着順点とタイム点を合わせている勝ち上がりのシステムとは全く別物だと考えています。

タイム順位、および入着順位によって与えられる得点は下記のように設定し、レース条件によって与える得点は調整しました。

ミッドナイト等のレースを多く走っている選手が損しないようにすることを考慮し、車立てに関わらず「先頭」と「最下位」を同じ得点にして、他のタイム順位は得点間隔を揃えるような形で設定しました。

なおこの得点システムはボートレースの勝率というものを参考にさせていただきました。

オートレース風にアレンジして作成したとも言えるかもしれません。(なお私はボートレースに詳しくないです)

全て私の勝手で得点設定を行っていますので、人によって得点の感覚が異なりますし、今後得点の調整をする必要があるとは思いますが、あくまで一個人のオートファンが作成した参考資料としてご覧ください。





得点のルール一覧

※2023年6月度〜12月度において適用していた採点方法はこちら

※2024年1月度より、採点方法を更新しました。採点方法変更の経緯についてはこちら

※2024年5月度より、2級車の成績を集計対象外としました。経緯についてはこちら

※2024年9月度より、得点バランスの調整を行いました。経緯についてはこちら

8車立て(優勝戦、準決勝戦を除く)

タイム順位一般G1/G2特別G1/SGSSトライアル戦
SS順位決定戦
1位1011.51315
2位89.51113
3位67.5911
4位56.5810
5位45.579
6位34.568
7位23.557
8位12.546

8車立て(準決勝戦)

入着順位一般G1/G2特別G1/SG
1位101520
2位81318
3位61116
4位51015
5位4914
6位3813
7位2712
8位1611

8車立て(優勝戦)

入着順位一般G1/G2特別G1/SG
1位152535
2位132131
3位111828
4位101525
5位91424
6位81323
7位71222
8位61121

7車立て(優勝戦、準決勝戦除く)

タイム順位一般G1/G2特別G1/SG
1位10.0011.5013.00
2位7.338.8310.33
3位5.006.508.00
4位3.755.256.75
5位2.674.175.67
6位1.753.254.75
7位1.002.504.00

7車立て(準決勝戦)

入着順位一般G1/G2
1位10.0015.00
2位7.3312.50
3位5.0010.22
4位3.759.00
5位2.677.89
6位1.756.89
7位1.006.00

7車立て(優勝戦)

入着順位一般G1/G2
1位15.0025.00
2位12.5020.58
3位10.2217.33
4位9.0014.13
5位7.8913.00
6位6.8911.96
7位6.0011.00

6車立て(優勝戦、準決勝戦除く)

タイム順位一般G1/G2
1位10.0011.50
2位6.938.43
3位4.405.90
4位3.004.50
5位1.873.37
6位1.002.50

6車立て(準決勝戦)

入着順位一般
1位10.00
2位6.93
3位4.40
4位3.00
5位1.87
6位1.00

6車立て(優勝戦)

入着順位一般
1位15.00
2位12.10
3位9.60
4位8.20
5位7.00
6位6.00

5車立て

タイム順位一般
1位10.00
2位6.50
3位3.75
4位2.19
5位1.00

タイム順位、入着順位以外で設定した得点について

他落、未完、欠車、欠責、停責、停止:出走数にはカウントせず、採点の対象外とする

周誤:-10点

1レースで2回のフライングにより欠車:-10点

反因、反妨、落因、落妨、故因、故妨、内突、外突、自落:-5点

フライング(1レースで1回)、出残り、後方スタート、他の異常発走:競走結果により付与されるタイム得点から-3点

(※表記についてはオートレース公式HPのレース結果に記載されている言葉を引用しています)

(この辺がある程度突っ込まれる要素だと予測していますw)

他落については得点をある程度付与すべきであるとも考えましたが、本来の走りとは一致しない得点を付与することになる可能性が高く、ランクの正確性が落ちると判断し、出走数にはカウントせず、採点の対象外としました。

審査期間、更新頻度

オートレース公式の方では審査期間を6ヶ月ごとに区切って設定していますが、当ブログでは審査期間を直近12ヶ月間とします。

また、月に1回、毎月1日にランク更新を行う予定とします。

複数の月にまたがっている開催は、容赦無く区切った上で成績に反映させます。

このランク制度の問題点

デビューして間もない新人や2級車の選手、長期休場明けにより直近の出走数が少ない選手については得られるデータが少ないため、適切なランク順位に当てはめることは難しく、また対処方法が思いつかないので、直近1年間という集計期間内でミッドナイト等を含めて出走数が40走未満の選手は、ランキングから除外することにします。

また、1年未満の休場期間から復帰する選手については、評価の仕方が難しく、正しい評価とは言えない場合も正直なところあります。このような選手は、他の選手と同じ条件で、直近1年間という集計期間内で40走以上を満たしていれば、ランキングの対象とします。

定期的にランクを更新した上で、直近のレースが直近のランクに近くなるような番組構成ができていれば、ランクの精度は高くなると思っていますが、残念なことにそうではない番組編成が随所に見られます。

選手が直近のランクからかけ離れてたり、適切とは言えないハンデ位置から走るレースがあったり、審判の判定に疑問を感じるレースが発生する、といった適切な対処とはいえない現象が積み重なっていくと、ランクの精度が落ちてしまいます。

それでも公式のランク制度よりは明らかに精度の高いものであると認識しています。



あとがき

この場を通して私はあれこれ言っていますが、今のランク制度自体が悪いものだとは思っていません。制度の運用方法に問題があると感じています。

新人選手のランクが急激に上がりすぎる現象が見られたり、10m前、20m前で好調だった選手がS級に届いてしまうことにより最重ハンデでものすごく苦労する現象が見られたり、実力差の近い選手同士のハンデ位置比較が適切なのか疑問に感じたりすることが頻繁に見られます。

ランクの集計期間を直近12ヶ月間にし、月1回以上の更新頻度にすることでランクの変動幅を抑えつつ適切なハンデ位置を明確に提示し、審査期間と新ランク適用までの時間差を無くすような対処ができれば、今の仕組みでもいいと私は思っています。

公式のランク制度にどのような計算式があるのか、私は全く分かっていませんが、最上位をA級からS級に変えるようなちょっとした変化をする程度で、中身については昭和の時代からほぼ変わることなく続いている、半年に1回だけ更新し、審査期間終わりの3ヶ月後から適用を開始する、更新頻度の低く時間差の大きい今のランク制度は、選手にとってただの飾りで時代遅れなものだと私は思っており、どうにか一石を投じたいという想いから独自のランク制度を作成しました。

オートレースを知らない人たちに、この選手がどれくらい強い選手なのかを伝える明確な指標が、オートレースのランク制度であって欲しいと私は思っているのですが、ランクとハンデ位置が噛み合っていないレース番組を作らざるを得ない状況がオートレースの世界では日常となっています。

青山周平と鈴木圭一郎はどちらが外か

若井友和と佐藤摩弥はどちらが外か

高橋貢と早川清太郎はどちらが外か

金子大輔と佐藤貴也はどちらが外か

有吉辰也と荒尾聡はどちらが外か

松尾啓史と丹村飛竜はどちらが外か

これは半年ごとに変えるものではなく、近況の調子によって変わっていくはずです。

半年どころか、1ヶ月もしないうちに選手の調子や適切なハンデ位置というのは変化していきます。

人間の感覚は人それぞれなので意見の違いがあることは当然ですが、明確にしたシステムを作ることで、レース前から生まれるファンのモヤモヤを解消でき、納得度が少しでも上がるような仕組みができて欲しいなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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